赤ら顔|早稲田の杜スキンクリニック|本庄市の一般皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科・アレルギー科
赤ら顔(酒さ)とは
額、頬、鼻などを中心に赤み、腫れ、ほてり、毛細血管拡張、易刺激性、にきびのような皮疹を伴うものです。中高年になってから発症することも多く、やや女性に多い傾向があります。ポツポツした発疹は、にきび(尋常性ざ瘡)とは異なります。
遺伝的要素、血管系の異常、免疫異常、毛穴に生息するニキビダニなどが関与すると言われていますが、はっきりとした原因は分かっておらず完全に治す治療法も確立されていません。飲酒や刺激物、寒暖差、摩擦や紫外線などが悪化因子であり、それを避けることは大切です。

一つの治療では効果不十分な場合も多く、複数の治療を組み合わせることで効果が期待できます。
赤ら顔(酒さ)の治療では、保険診療で使える薬もあります。しかし、酒さに対して海外で行われている効果がある治療でも国内では保険適応となっていないものもあります。酒さという同じ病態の中でも、皮膚の炎症やバリア機能低下、皮脂腺の発達など、個々の症状により治療は異なります。
赤ら顔(酒さ)は、皮膚科医にとって診断と治療がともに難しい疾患です。正しい診断のうえ、根気よく治療が必要です。当院では、画像診断器を導入し正確に赤みをとらえ経過を評価することができます。治療の選択肢を多く揃え、個々の状態に合わせて治療を提案させていただきます。是非長年お悩みの方もご相談ください。
酒さの症状
下記のような症状の型の分類があります。
- 紅斑毛細血管拡張型
- 丘疹膿疱型
- 腫瘤型(鼻瘤)
- 眼型

酒さの治療法
赤みの原因となっている炎症をしっかり抑えること、赤みの原因となっている毛細血管を光治療やレーザーで治療することが必要です。
保険診療
- 抗生物質内服
抗菌効果のみでなく抗炎症作用を持つ抗生剤を長めに内服します。
- 漢方薬内服
桂枝茯苓(けいしぶくりょうがん)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)、加味逍遙散(かみしょうようさん)など
- メトロニダゾール(ロゼックスゲル)外用
2022年5月から日本でも保険診療での処方が可能となりました。
主にブツブツした丘疹タイプに効果があるといわれています。刺激感や乾燥を感じる方も多く外用方法に工夫が必要です。
- 抗菌・抗真菌薬外用
尋常性ざ瘡や脂漏性皮膚炎の合併がある場合に使用します。
保険外診療
- フォトフェイシャル
毛細血管拡張に対する治療は外用薬だけでは難しいことが多く、赤みに対してより高い効果を希望する場合には光治療や一部のレーザーが用いられます。
- スプレンダーフェイシャル
ロングパルスヤグレーザー(1064nm) 赤み・毛細血管拡張に効果的です。
- イベルメクチンクリーム外用
酒さではにきびダニが増えていることがあります。
- アゼライン酸外用
海外では酒さやにきびに対して医療用医薬品として使用されています。妊娠中でも使用可能であり、長期使用においても安全性の高い成分です。また、他の保険外治療と比べて安価であり、試しやすい外用薬です。
- マイクロボトックス
神経伝達物質であるアセチルコリンの放出を抑制することで血管の過剰な拡張を抑えます。
- 肌育注射
肌の水分保持能力を高めバリア機能を改善、さらにコラーゲンやエラスチンの生成を促すことで肌質を改善し、赤みを目立ちにくくします。
- イソトレチノイン内服
皮脂を抑える強力な効果や抗炎症効果があります。
- ドクターズコスメ
アゼライン酸、アゼライン酸誘導体、トラネキサム酸、ナイアシンアミドの成分が有効です。
ロザトロール(ZO Skin Health)、ロザリーブフェイスローション(Jan Marini)
赤ら顔のホームケア・生活での留意点
酒さではスキンケアやメイク、食事や運動などの生活習慣も重要な役割を占めます。
保湿を意識したスキンケアが大切です。敏感肌の要素も持つため、洗顔やスキンケアの際の摩擦は避けます。温熱刺激で症状悪化するため、熱いお湯は避けぬるま湯で洗顔しましょう。
紫外線も悪化因子です。毎日使う日焼け止めは低刺激のものを選びましょう。サウナやホットヨガなど高温の場所も悪化因子となります。